最近、仕事で立て続けに理不尽だと感じる出来事がありました。
担当していた仕事を、何の相談もなく引き継がれてしまったのです。
もちろん、驚きました。
あとから上司に理由を聞いてみても、
「本社の事情があってね。」
「彼女が手を挙げたから。」
そんな曖昧な返事だけでした。
正直、納得はできませんでした。
以前の私なら、きっと戦っていたと思います。
「それはおかしい。」
「なぜ私に相談がなかったの?」
そうやって、自分の仕事を取り返そうとしていたでしょう。
でも今回は、少し違いました。
ふと思ったのです。
「本当に、この仕事を手放して困るのは誰なんだろう。」
冷静に考えてみると、私が困ることはほとんどありませんでした。
給料が下がるわけでもない。
生活が変わるわけでもない。
そう思えた瞬間、肩の力が抜けました。
仕事を取られた。
そう思っていた出来事は、
時間をもらえた出来事に変わったのです。
その空いた時間で、
私は次にやりたいことを考えました。
もっと成長するためには何ができるだろう。
もっと自分にしかできないことは何だろう。
そう考え始めると、不思議なくらい前を向けるようになりました。
振り返ってみると、
以前の私は「失うこと」をとても怖がっていました。
仕事を失う。
評価を失う。
信用を失う。
だから、必要以上に戦っていたのだと思います。
でも、すべてを抱え続ける必要はありません。
誰かがやってくれることなら、任せてもいい。
自分しかできないことに時間を使う方が、ずっと価値があります。
私たちは、嫌な出来事が起きると、「失ったもの」に目を向けがちです。
でも、本当は「できた余白」に目を向けてもいいのかもしれません。
その余白には、新しい挑戦が入ります。
心の余裕も生まれます。
そして、自分らしく生きる時間も増えていきます。
理不尽な出来事は、決してうれしいものではありません。
それでも、その出来事をどう受け取るかで、その後の人生は大きく変わります。
私はあの日、
仕事を失ったのではなく、
「余裕」を受け取ったのだと思っています。