職場の苦手な人が、気にならなくなった理由|人間関係が変わり始めた私の気づき

職場の苦手な人が、気にならなくなった理由

職場に、どうしても受け入れられない人がいました。

当時、同じチームで働いていたリーダーです。

メールを送っても返信がない。

必要な連絡が止まり、話の意図はねじれて伝わる。

仕事を進めるために欠かせないやり取りさえ、思うように進みませんでした。

チームを離れてからも状況は変わらず、こちらからの依頼には反応がない一方で、人前では何事もなかったように振る舞っています。

その姿を見るたびに、心がざわつきました。

声を聞くだけで苦しくなる。

名前を見るだけで身体がこわばる。

気づけば、その人のことばかり考えている自分がいました。

もちろん、上司にも何度も相談しました。

でも返ってくるのは、

「証拠を残しておいてください。」

という言葉ばかり。

現実は、ほとんど変わりませんでした。

苦しめていたのは、本当に相手だったのか

そんなある日、ふと思ったのです。

「どうして私は、ここまで強く反応してしまうんだろう。」

相手を変える方法ではなく、自分の内側を見てみよう。

そう思い、静かに瞑想をしてみました。

すると、みぞおちのあたりに重たい感覚があることに気づきました。

その奥にあったのは、

「不誠実なことをする人は許せない。」

という、とても強い思い込みでした。

私は、このような心の深い反応を「カルマ」と呼んでいます。

カルマとは、過去の経験や価値観によって作られた、無意識の反応パターンのようなものです。

この反応があることで、

・必要以上に相手が気になる

・相手の言動ばかりが目につく

・「許せない」という気持ちが強くなるほど、相手とのつながりが切れなくなる

そんな状態になっていました。

苦しかった原因は、出来事そのものだけではありませんでした。

自分の内側が、その出来事に強く反応していたのです。

相手ではなく、自分の立つ場所が変わった

その反応を少しずつ手放していくと、不思議な変化が起こりました。

今まで何度相談しても動かなかった上司が、少しずつ状況を理解し、行動を起こしてくれるようになったのです。

もちろん、相手が急に別人になったわけではありません。

変わったのは、私でした。

それまで私は、相手と同じ土俵に立ち、感情の中で戦っていました。

だから、周囲にも状況がうまく伝わっていなかったのかもしれません。

でも、自分の内側が落ち着いてからは、冷静に事実を伝えられるようになりました。

立つ場所が変わると、見える景色も変わる。

そのことを、身をもって経験しました。

「自分が変われば相手も変わる」の本当の意味

「自分が変われば相手も変わる。」

そんな言葉を聞いたことがある人も多いと思います。

以前の私は、その意味がよく分かりませんでした。

でも今は、少し違う捉え方をしています。

相手が変わるというよりも、

自分が立つフィールドが変わる。

すると、見える景色も、伝え方も、周囲の反応も少しずつ変わっていく。

その結果として、現実が動き始めることがあるのだと思っています。

苦手な人は、自分を知るきっかけになる

もし今、職場に強いストレスを感じる相手がいるなら。

その人をどうにかしようと頑張る前に、一度だけ自分の内側を見つめてみてください。

なぜ、その人にそこまで反応してしまうのか。

どんな思い込みや価値観が、自分の中にあるのか。

苦手な人は、私たちを苦しめるためだけに現れる存在ではありません。

ときには、自分でも気づいていなかった心の反応を教えてくれる存在なのかもしれません。

相手を変えようとするよりも、自分が立つ場所を変える。

その小さな変化が、現実を静かに動かし始めることがあります。

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