「良い人でありたい。」
そう思って生きてきたわけではありませんでした。
私だって、
他人にイライラすることもある。
腹が立つこともある。
言い返したくなる日だってあります。
それでも私は、
誰にでも親切にしよう。
誰にでも平等に接しよう。
自分の気持ちは飲み込んで、相手を優先しよう。
そんなふうに頑張っていました。
でも、あるとき気づいたんです。
「良い人」って、自分で決めるものじゃない。
相手が決めるもの、です。
どれだけ相手を思いやっても、迷惑だと思われることもある。
一生懸命準備したことが、相手には必要ないこともある。
つまり、
「良い人になろう」と頑張っても、答えは自分では決められない。
だから私は思うんです。
良い人でありたいと願うのは、幻想を追いかけるようなもの。
それよりも、
困っている人がいたら、助けられる範囲で手を差し伸べる。
何かしたいと思ったら、見返りを求めずに行動する。
嫌なことがあっても、感情に飲み込まれず、自分らしい伝え方を選ぶ。
それで十分なんだと。
私は長い間、
「良い人でいなければならない。」そんな仮面をつけていました。
本当の気持ちと、
仮面の自分。
その二人が心の中でずっと引っ張り合っていたんです。
だから、生きづらかった。
現実まで、どこかねじれて見えていました。
でも、思い込みに気づき外したら、
世界は違う見え方になりました。
出会う人も。
毎日の景色も。
少しずつ変わっていったんです。
今は思います。
良い人になることよりも、自分を偽らないこと。
それが、私にとって本当の優しさでした。